ヴェネチアンマスクの種類と豆知識
イタリア・ヴェニスの伝統的な装飾を施した仮面や、
繊細なアーティストの技術によって生み出された仮面など
BloodyRose選りすぐりの仮面を皆様にお届けします。
形状で選ぶ
主に目の周りの部分のみを覆う仮面で、喜劇役者の女優ためにデザインされたと云われる“Columbina”とい うタイプの仮面です。デザインの幅も広く、ファッション性も高いので、衣装や場面に合わせてお選びいただ けます。ファントムの仮面や猫の形のものもコチラからお選びいただけます。
ヴェネチアのカーニバルでは一番多く着用されるという“Volto (Larva)”と、その昔貴族の間で流行したという“Bauta”いうタイプです。“Volto (Larva)”には、幽霊という意味があり、白い色のものが多く見られます。“Bauta”は、付けたまま飲食ができるよう口周りが広がったデザインになっています。
素材で選ぶ
ヴェネツィアのカーニバルの歴史はとっても古く、11世紀頃にまで遡ると言われているそうです。当時、ヴェネツィア共和国は東ローマ帝国分割で莫大な利益を獲得し、政治的にも地中海地域でヨーロッパ最大の勢力をほこるようなり、ヴェネツィア共和国が地中海の富を独占状態になるようになると、カーニバルもいっそう、大がかりなものになっていきました。
人々は思い思いの、仮面をつけて騒ぎ、享楽の限りを尽くし、広場には人々が溢れ、カーニバルを楽しみました。また、いくつもの小屋や舞台が建ち並び、芝居や音楽、舞踏会が頻繁に行われたそうです。
更に、カーニバルが最も隆盛を極め華やかだったのは18世紀。莫大な富を背景に、カーニバルはスペクタクル的な要素も加えられ、華麗でゴージャスな祝祭としてヨーロッパ中に知れ渡りました。狭いところに多くの人々が暮らすヴェネツィアでは、素性を隠す道具として仮面が古くから使われてきました。
カーニバルの期間中、人々は誰もが仮面をかけて仮装をし、身分や階級、年齢を超えて、平等にカーニバルを楽しむことが許されていたのです。仮面は素性を隠すためだけでなく、日頃抑え
られていた欲望を解放させる役割を果たしていました。
ヴェネツィアの人々は仮面で素顔を隠すことにより、自由を得て快楽に酔いしれることが出来たのです。
当時ペストが流行った時に医者はペストから身を守るため、患者にあまり近づかないように使った仮面があります。くちばしのついたユーモラスな仮面。くちばしの中にはハーブなどの香りの良いものが詰められていました。
最も代表的な仮面はバウタと呼ばれる貴族が好み、顔を覆うだけの仮面。現在、好まれている仮面は、コロンビアという舞台女優の為のアイマスク。ボルトという顔を覆うフルマスクは、幽霊という意味もあり、仮面一つ一つに物語と意味がある事がうかがえます。
無表情な仮面は、人格を取り払い、何者でもない存在に変えてしまうという効果を持っていました。総督までもが仮面をつけて、民衆に紛れ込み自分に関連のある噂話に耳を傾けていたそうです。
現在、ヴェネツィア・カーニバルには約300万人の人々が来訪する行事となり、ベネチアは再びカーニバルの街として世界に知られるようになったのです。
ヴェネツィアには約120軒もの仮面の店があります。1979年のカーニバルが復活してからは、仮面は観光都市ヴェネツィアの顔となりました。
ヴェネツィアングラスとともに、最高のお土産として評価されているのです。